当財団が平成30年（2018）5月に徳田虎雄顕彰記念館を鹿児島県大島郡徳之島町亀徳に開設させていただいて、本年で6年目を迎えることとなりました。

徳洲会グループは、徳田虎雄名誉理事長が「いつでも、どこでも、誰でもが最善の医療を受けられる社会」をめざして昭和50年（1975）に医療法人徳洲会を創立して以来、全国各地にて医療福祉の中核を担い、病院数76、その他の施設数300以上、職員数4万2千人という我が国最大の民間病院グループへと成長しました。最新の医療機器を導入し、高度医療技術の向上に努めるとともに、離島・僻地(へきち)医療の充実や国際医療協力という社会的要請にも大きく貢献しております。

徳田虎雄顕彰記念館は、一般入場者のほか、徳田虎雄先生のこうしたご功績とその精神に学ぶべく来館される各地の医療従事者に加え、郷土の偉人を学ぶ小中学生らの校外学習や遠足での来館も恒例行事となりつつあります。いつか徳之島から、徳田先生に続く人物が輩出することを切に期待しております。

当財団は、徳田虎雄先生が唱えられた「生命だけは平等だ」の理念・哲学を旗標(はたじるし)として、そのご実績をより広く、より深く周知するという所期の目標に、わずかながら近づきつつあると自負しているところです。また来年（2025）には、記念館と道路を挟んだ山手に現在新築移転工事中の徳之島徳洲会病院が開院いたしますので、新たな広がりをご提供できるのではと考えております。

つきましては、誠に恐縮ではございますが、当財団の新年度へのご勉励として、ご浄財を別紙要領にてご出資賜れば、誠に幸甚に存じます。

末筆ながら、皆様の更なるご健勝とご多幸をお祈り申し上げ、謹んでお願いのご挨拶といたします。